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コラム

 公開日: 2015-06-11 

子がお金を出したのに親の名義にせざるを得ない?リフォームの落とし穴

息子が東京からUターンで地元に帰ってきたのを機に、息子がお金をだして自宅をリフォームする・・・ということはよくあります。

しかし、息子がお金を出したのに、いざ増築部分を登記しようと思ったら、司法書士さんから「お父さんの名前で登記しなきゃならないですよ」と言われてしまった。

そんなことあるのでしょうか?

民法242条に「不動産の付合」という条文があります。
「不動産の所有者は、その不動産に従として付合した物の所有権を取得する」。
つまり、リフォームした増築部分やシステムキッチンなどは、民法の規定によって、建物本体の所有者のものとなってしまう、ということです。

そうなると、問題がでてきます。

親の側からすると、息子にお金をだしてもらって、自分の建物の価値を高めた。つまり息子から贈与があったのと同じことになります。
息子の側からすると、自分のお金をだしたのに、自分のものにならないという不満がでます。もちろん自分が同居するにあたって住みやすいようにリフォームしたので、親に贈与したという認識もありません。

おかしいですよね。ですが法律上そうなってしまうので仕方ありません。

すぐに考えられる対策は3つ

①親の建物を息子が買い取ってからリフォームする
②親から建物本体を息子が贈与してもらってからリフォームする
③親がリフォーム代金を息子に支払う

①は、親子なのに売買してお金を動かすのはムダでは?
②は、110万円の基礎控除枠を超えた部分に贈与税がかかります
③は、そもそも息子のほうがお金があるからリフォーム代を出したんですよね

そこでこんな方法をご提案します
「代物弁済として建物を共有にしてしまう」

具体的な数字でご説明します。
親の建物評価額が600万円 息子が払ったリフォーム代が1200万円と仮定します。
合計1800万円です。

親の評価は   600万円÷1800万円で 1/3 
息子の評価は 1200万円÷1800万円で 2/3 になりますね。

親は建物の登記を 2/3 の割合で、息子に代物弁済という理由で渡すのです。

リフォーム代を出してもらう替わりにリフォーム後の建物の一部を渡した、といえばわかりやすいでしょうか。

このやり方は国税庁のタックスアンサーにもさりげなく書いてある方策なので
(「No・4557 親名義の建物に子供が増築したとき」https://www.nta.go.jp/taxanswer/zoyo/4557.htm
皆さんリフォームする前は、贈与税に悩む前に、税理士さん・工事屋さんに相談してみてください。

※これには、親が息子に建物の一部を売却したことになるので、譲渡税の対象になることは、ご留意ください。

この記事を書いたプロ

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