コラム

2012-03-05

ワクノウチについて

富山県の伝統的民家に多用され、ケヤキの間(ま)に代表される伝統工法「ワクノウチ工法」。



四方に立つ太い柱と、それを繋ぐ「ヒラモノ」と呼ばれる指し鴨居と梁、さらには「貫(ヌキ)」が何本も横に通された伝統的木組みによって構成されています。大きく吹き抜けた空間は、どことなく建物自体に気品をただよわせる造りといえるでしょう。

関連記事→http://www.form-zenoma.jp/design/2010/05/post-294.html

主として使用される欅(ケヤキ)材は、意匠的に力強く、美しい木目を表わす材ですが、市場的に品薄で入手が困難(=高価)であり、一般的新築住宅に取り入れることは難しいようです。

県内山間部や古い集落には、こういった「ワクノウチ造り」の民家が相当数残っているようです。ところがこういった「家」にももちろん、老朽化等に伴った新築や解体の機会が訪れます。

そんな時、「ワクノウチ」がどんなによい状態で残されていたとしても、住宅をあつかう業者の多くはその価値がうやむやなまま、工事や提案のしにくさから、取り壊しを薦める場合が多いようです。

重機で解体すると、いくら丈夫なケヤキを使った木組でも、ひとたまりもありません。

そこで状態の良いもの、作業の条件(敷地にゆとりがある等)の場合に、間取りに取り込んだ再利用を考えてみてはいかがでしょうか。



思い出のしみこんだ部分を再利用し、なおかつ現代風のアレンジメントを付加し、再び「ワクノウチ」としての価値を高めることが出来ます。

全てが一新する新築もいいですが、思い出ごと間取りに取り込むことで、新築するよりもより深みのある「愛着」が沸く建物が造れるはずです。




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