コラム

 公開日: 2017-03-16 

輝く大人たち

当館には、現在、小学校4年生から満60歳までの幅広い年齢層の生徒さんが在籍なさっておられます。
レベルも目標も様々ですが、どの方も「英語を通じて自己実現を図る」という点は共通です。

今日はある4名の大人の生徒さんについて記してみたいと思います。

そのうちのお二人は、昨年の春、相次いで入校なさった医師の方です。
いずれも30代半ば、お一人は男性、もうお一人は女性でいらっしゃいます。
ちなみにお二人は全くお知り合いではありません。
偶然、入校なさってきた別々の生徒さんです。

これまでも医師の方の生徒さんは度々お出でになっています。
開校して19年目ですが、10数名はいらっしゃるでしょうか。
そもそも医師になったほどの方々ですから、学業優秀な才人・才媛でいらっしゃることは言うまでもありません。

しかしながら、入試は総合点です。
「得意科目の数学や理科で加点して総合点では入試を突破したが、実は英語は苦手だった」という方は少なくないのです。

以下は2年ほど前、男性医師Aさんから頂いたメールです。
「~中略~ なかなか一歩を踏み出せずにおりました。~中略~ 私にとっては勇気を持ってメールを出した次第です。 ~後略~ 」

次は2念半ほど前に、女性医師Bさんから頂いたメールです。
「~中略~ 英語から遠ざかった生活をしております。受験生の方やハイレベルの方に比べたら
英語力は恥ずかしいものと思いますが、もう一度頑張りたいです。 ~後略~」


いずれも胸打たれる文面でした。

中堅どころとしてバリバリご活躍をなさっていらっしゃる大人の方々です。
言ってみれは「何不自由のない」生活を手になさっておられるわけで、あえて苦労をして英語の世界に飛び込まなくても
何に困るわけでもありません。
しかし、「忘れてきたもの」を取り戻す旅に出ようと、「勇気を出して」当館にご連絡を下さったのです。

人生は90年時代になろうとしています。
大切なことは「ただ生きる」ことではなく「どう生きるか」だと思うのです。
そのHowに夢を託して一歩を踏み出した生徒さんに心からの拍手と精一杯のエールを送らずにはいられません。

空き枠をお持ちいただきますこと1年、いよいよ昨年の春からお二人が当館に通い始められました。

ブランクも長くていらっしゃいますから、英語の根本からやり直しました。
どちらの方も素晴らしい集中度で食い入るように学び取っていかれます。

ご姿勢も素晴らしいのですが、溢れわく才能の発露にも驚かされるばかりです。
舌を巻く、感心するどころの騒ぎではありません。
人間の持つ可能性とはこれほどまでに高きものなのかと思わずにはいられません。

例えば現役の高校生の方でも、東大や医学科に行くような方は素晴らしい才能が溢れ湧いています。
ただ、やはり少年なので人間力や経験力の上では「子供らしさ」が残ります。
一方、大人の方は「元々あった高度な才能」に「大人としての人間力」が加わりますから、総合力では高校生を上回ります。

1年たった今、
「湯川博士は日本でノーベル賞を得た最初の人だった」
「 グランドキャニオンを訪れた人で誰がその雄大な眺めを忘れることが出来ようか?」
「コンサートの入場券をほしい方は誰でも、まずこちらに電話をして頂かねばなりません」
な~んて文をスラスラと英語にされながら頑張っていらっしゃいます。

英語という「落とし物」を大人になってから見つけ出す「旅」の素晴らしさを、生徒さんから教えて頂いている日々です。


次に、ある大人の女性お二方のことを述べてみたいと思います。
どちらも超の付く初心者でいらっしゃいます。
去年の夏ごろに入校なさったのですが、Cさんは満60歳、Dさんは40歳代の女性です。

「~中略~ 今の英語のレベルは、ほど遠いものです。でも、やれば出来るのではないかと思っております。残りの人生に
光と夢を見いだしたいので ~中略~ 」というメールを頂いたのはCさんです。
一方、Dさんからは「~中略~ 英語は全く分からず、苦手意識の塊です。 ~中略~ 」という
メールを頂きました。

「不足感」は大切な源です。
足らない、できないと思うからこそ人は高みを目指して歩き始めるのです。
人は満足したときにその歩みを止めてしまいます。


Cさんの目標は英検1級だそうです。
最初にお聞きしました時はあくまで夢のひとつだろうという認識でおりました。
しかしながら半年間、ご一緒に勉強する中で認識が変わりました。

スタート段階の英語力は英検5級程度(中1レベル)も危ういものでした。
しかし持って埋もれた言語のセンスは抜きん出て優秀なものをお持ちです。
あっという間に中学生レベルは仕上がってしまい、数か月後の英検3級は満点近くで合格なさいました。
現在、2級レベル(大学受験程度)の学習を行なっていますが、見事な仕上がりぶりに驚嘆の日々です。

取りあえず準1級までは順当に受かりそうな勢いです。
1級も決して夢ではありません。
ただ、1級はこなすべき量、歩むべき道のりが余りにも遠いので、時間や体力との勝負にならざるを得ません。
体力・気力・健康面をクリアーできるならば1級合格もあり得るのではないかと思っています。


Dさんは、お出でになった最初の時点では「苦手意識の塊」と自ら仰いますだけあって本当にほとんど何も
分からないレベルでいらっしゃいました。
しかし、そもそも日本語を母国語とする日本人が英語を分からないのは当たり前です。
日本人が日本語を分からなかったら困りますが、英語が分からなくても何も恥ずかしがることはありません。

英語を使いこなすことは大きな塔を建てることに似ています。
いくら外壁を飾っても土台や基礎にほころびがあったら塔は崩れてしまいます。

彼女とは基礎の基礎、イロハのイからやり直しました。
最初は日本語にない考え方の出現にとまどっておられましたが、徐々に英語的な物の見方に慣れ始め、
今ではこちらがギョッと驚くほどです。

Dさんはご自宅での学習を一生懸命になさっておられるのも素晴らしいと思います。
学習したことは3日もすれば半分ほどは忘れてしまいます。
ましてや1週間もたてば初めて習ったことなどほとんど忘れて使い物にならないものです。
Dさんが「人間て何で忘れてしまうんでしょうか」と仰ったことがあります。
逆に言えば「忘れる悔しさをバネ」に頑張っていることの証左です。

入校時にABCレベルだったDさんが半年後の今日、自力で英語になさった表現です。
「飛行機で十分の一の時間でそこに行ける」
「君は去年ほど熱心に英語をやってないね」

暗記用例文を丸暗記したのではありません。
日本語をいきなり見せられて、自力で英語になさったのです。

わずか半年でここまで来られたDさんの御努力に思わず拍手をしてしまいました(笑)。


以上、各人各様の生徒さんの頑張りを記してきました。
人は十人十色、どなたもそれぞれの良さも弱さも併せ持っています。

「落とし物」探しの旅に出てみませんか?






金沢の風景

  

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