コラム

 公開日: 2013-12-19 

「和食」から考える「自然葬」 自然と作為について

こんにちは☆

富山の墓石専門店 スナダ石材 砂田嘉寿子です。

先日、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録決定というニュースが駆け巡りましたね。

この決定は日本人なら誰もが納得したのではないでしょうか。

そしてそのニュースを受けて、先日のNHKスペシャルでは「和食 千年の味のミステリー」が放映されていました。

和食と言えば、味噌、醤油、みりんといった「うまみ」を持つ調味料です。

この「うまみ」は実は日本特有の「カビ」から生まれています。
そう、あの「カビ」です(笑)

「うまみ」成分のアスペルギルス・オリゼはどうやって発見されたか


今から千年ほど前、日本人は自然界に漂う何億種類というカビの中から、アスペルギルス・オリゼという和食に欠かせない「うまみ」の元を発見しました。

元々は自然界に存在していた毒を出すカビであるアスペルギルス・フラブスから、この「A・オリゼ」が生まれたのですが、「種麹屋」という【カビの種】を作る問屋が何種類かのアスペルギルス・フラブスを繁殖させながら、その中からその時代の日本人が一番良いと感じたカビを選び取り、それだけを使うようになっていきます。
そうすることでそのカビ菌が突然変異を起こして毒を出さないA・オリゼになったと言うわけです。
日本酒もこのA・オリゼの力から生れています。

最近は「自然に還る」ということが注目されるようになり、その流れが人間の終末における「埋葬」の部分でも大きく取り上げられています。
むしろ、終末の事柄だから余計に「自然」であることが大事だと考えられるのかもしれません。

しかしここで思うことは、本当にありのままの「自然」であることが、幸せな形なのかと言うことです。

A・オリゼのカビの元は、毒性を持ったカビでした。
その「ありのままの自然」を「作為的に」選り分けたことで、独特の「うまみ」成分を出し、それをベースにした他の素材とのハーモニーが和食の魅力であるわけです。

その視点で「自然葬」を捉えていくと、ありのままの自然に近づけるということは、家族や人と人との繋がりという「ハーモニー」が消えていき、自然が本来持つ「厳しさ」に対峙する終末が待ち受けるだけになるのではないかと危惧します。

実際に、散骨や樹木葬などの「自然葬」は、お参りする対象となるお墓を作らなかったり、合祀墓になっているので、生前にご縁のあった方がどこに誰に手向ければ良いか分からないという声が聞かれています。

お墓とはどういう存在か


お墓の定義は色々ありますが、私は、「自然と作為の調和」であり、人と自然の共存、そして「人と人との調和」の象徴と考えています。

そこにあるのは「自然」だけでなく、かつての「人間」が存在しています。
いくら「自然」が存在していても、「人間」が感じられなければ「幸せ」を感じることは出来ないのではないでしょうか。

お釈迦様はお墓については何も語られていません。
その答えは私達の「心の中」にあるべきだからです。

この記事を書いたプロ

株式会社スナダ石材 [ホームページ]

石職人 砂田嘉寿子

富山県富山市西二俣612 [地図]
TEL:076-427-1160

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
とやま終活カフェ 
とやま終活カフェ

「写真の整理をしたけれど、想い出がつまった写真を捨てられない」「亡くなった家族の写真の処分が一番困った」遺品整理でも一番困るのが実は「写真やアルバムの...

まもりびと
墓守

「あなたもわたしも いつかは まもりびと」大切なご両親、最愛のパートナー、愛しいわが子が眠るお墓を守るひと。また、ふるさとから遠く離れた場所で、故郷の墓を...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
砂田嘉寿子 すなだかずこ

デザイン墓石で想いをかたちにするお墓づくりをサポート(1/3)

 スナダ石材は“想いをかたちにするお墓づくり”をモットーに掲げ、施主の要望に応えるオリジナルデザインの墓石を数多く手掛けています。メモリアルアドバイザーの砂田嘉寿子さんは「お墓づくりは個人と家族の時間に想いを寄せるきっかけにもなります。自分...

砂田嘉寿子プロに相談してみよう!

北日本新聞社 マイベストプロ

お墓の改葬・墓じまいについての悩み解消

会社名 : 株式会社スナダ石材
住所 : 富山県富山市西二俣612 [地図]
TEL : 076-427-1160

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

076-427-1160

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

砂田嘉寿子(すなだかずこ)

株式会社スナダ石材

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

建て替えるまでもないけれど、お墓をリフォームしてよみがえらせたい

「昔からの知人のおうちのお墓が建ったというので、近くの墓...

宮崎様 富山県射水市
  • 60代以上/女性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
過去はサル。欲しい未来をトルために来年こそは飛び立とう!
イメージ

こんにちは!メモリアルアドバイザーの砂田嘉寿子です。あなたにとって、2016年はどんな年だったでしょうか。...

[ 店舗情報 ]

隣のお墓の大きさが気になる!?小さなお墓を大きく見せる技!
イメージ

最近、注目されているアドラー心理学ではこのような言葉があります。「人は普遍的に優越志向を持っている」...

[ 新しいお墓作り ]

【ついに最終回!】墓石業界用語集「や」~「ん」
イメージ

今年の我が家は卒園・卒業式に出ることなく、静かな3月を過ごしています。卒業というと、別れや涙を連想しま...

[ 墓石業界用語辞書 ]

美とは?祈りとは?法隆寺・釈迦三尊像のクローンが伝える人間の飽くなき「美」への探究
イメージ

高岡市・南砺市と東京藝術大学が、奈良法隆寺の門外不出の国宝「釈迦三尊像」を、現代のテクノロジーである3Dプリ...

[ お墓 デザイン 装飾 美 ]

映画「沈黙」をみてわかったカタチある物を拠り所にしてきた日本人
イメージ

映画「ラ・ラ・ランド」を観た人たちが踊りだしそうになっている今、私の心はまったく違う方向を向いています。...

[ 物語に現れる「墓」「祈り」「石」 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ