コラム

 公開日: 2014-07-07  最終更新日: 2016-09-30

遺言状はいつ頃できたの?

こんにちは☆
富山の墓石専門店 ㈱スナダ石材墓石アドバイザー 砂田嘉寿子です。

終活の一つでもある遺言状作成。
こちらについては管轄外ですが^^; 
ちょっと違った視点で遺言状を見てみましょう。

遺言状というのはいつの時代から始まったのでしょうか?

さかのぼること南北朝時代。戦国時代の始まり、いわゆる「中世」です。
中世の武士が置かれていた状況は鎌倉時代の武士のそれとは少々異なります。

鎌倉時代の武士達は承久の乱以降は、基本的には長い平和に入ります。合戦に勝てば恩賞が与えられ、所領が増えるという単純な思考から「いざ鎌倉」と戦いに赴いていったのとはワケが違い、中世の武士達はいつ終るか分からない遠征・長期戦、そして「力が正義」という時代、戦功がそのまま所領につながったため、自分達の権利を守るためには合戦に赴く他ないという状況でした。

戦が長期化したため、家来達を引き連れ、家には女子供しか残っていないという武士も多くあり、百姓達から舐められて年貢を思うように徴収できず、兵糧にも苦労した中世武士。
戦で命を失った時のために残された家や家族の行く末を案じ、「譲り状」を残すようになるのが遺言状の始まりです。

鎌倉時代からみられた分割相続

現在も親が亡くなると、兄妹で分割相続になります。
これは鎌倉時代も同様で、親の所領(財産)を兄妹で分け合って相続していますが、鎌倉時代も後期になると、嫡子が単独で相続するようになり、庶子はその嫡子に従属するという形式に変化していきます。

中世になると、その相続形態がまた分割相続型へ戻りますが、これはその時代の「危機管理型相続」と言えます。
武士の家では男子は父親と一緒に戦に出るため、一緒に亡くなるケースがみられます。
そのために、赤子であったり、孫であったり、はたまた養子であったりというふうに、後継者を定めて相続を策定していました。

南北朝内乱期の武士達は、鎌倉時代と違い今が「非常時」であることを認識していたため、工夫をこらして遺産(所領)や家の権限を分散させリスク管理を行っていたわけですが、場合によってはこの相続により一族内部の争いが起こることもありました。
「骨肉の争い」自体はこの時代特有というよりは、いつの時代にもみられますが、南北朝時代では、対立する兄弟のうち、兄が南朝方につけば、弟は北朝方につくというように、一族内部の争いと上部権力同士の抗争と結びつき、それが地域の紛争へと発展することにもなり、最悪の場合は一族共倒れという結果にもなりました。

「兄弟仲良く。一致団結」という言葉はこの頃から言われるようになったようです。
現代でも至るところで大人はそう子供達に教え込んでいますが、これは中世の頃の「兄弟親類の確執不和により、家が滅亡する」という事態を防ぐための、強烈な危機意識にからくる「サバイバルの知恵」という時代背景が元になっていたようです。

参照元「戦争の日本中世史」より


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