コラム

 公開日: 2014-11-07  最終更新日: 2016-10-03

富山県人がお墓の納骨堂にこだわる理由

こんにちは☆
富山の墓石専門店㈱スナダ石材 墓石アドバイザー 砂田嘉寿子です。


スナダ石材がお客様に毎月発行しているニュースレター、その名も『さざれ石通信』。
そこのトップページでは、富山の郷土、その郷土が輩出した人物などに焦点をあてて書いています。
そのため、イヤでも(あ、私はむしろ好きなんですが❤)富山という郷土の歴史にも目が向いていきます。

実は水害の多い富山

ニュースレターでも過去にとりあげたものの共通点に、富山は昔水害が多かったという特徴が見えてきます。

現在は治水対策が進んでいることもあって、私達はここ富山は他県に比べて災害が少ない町という認識でいます。
中には「これも霊山、立山のおかげ!」という声もありますが、実は立山には富山平野全体が平均2mの土砂で覆われるくらいの土砂がたまっている立山カルデラが存在するため、現在も砂防工事が行われ、この工事自体は「終わりのない工事」とも言われています。

水害が多かった理由に、日本でも有数な急流の一級河川、二級河川が多いこと、しかもその急流河川が富山の扇状地を通るため流れが定まらず、また河川によっては土砂も多く、くねくねと曲がっているので、洪水が起きたときの流路がつかみにくく、どこで被害が発生するか予測しづらいという特徴があります。

江戸時代後期には死者140名を出した大水害が起き、液状化現象も起きていたと記録に残されています。
また富山市の中心部も浸水した大正時代、人的被害はなくても洪水による線路の流失や堤防・橋の決壊なども目立ちます。

(※ここまで、富山県大学協議会公開講座 第二回二限目「富山県の大水害」資料参照)

そして先月号では射水平野に触れましたが、射水平野は海抜が低く平らな土地のため、腰までつかる水田湿地帯であったことを知りました。

富山のお墓の特徴

現在は「水の王国とやま」といい、水が美味しく災害も少ない土地というイメージですが、それは先人達がその水による苦労を解消したいと願い、治水対策に本気で取り組んだ歴史が横たわっているんですね。

墓石アドバイザーとして、やはり考えるのは「墓石」のことになるんですが、そんな土地で生まれ育った人々が望むお墓の形というのが、一般的な富山のお墓なのだろうとあらためて思いました。


地上の大きな納骨堂、そして富山の人が一般的にこだわるのが、この納骨堂部分です。
昔は施工にはモルタルしか使用していなかったので、納骨堂に水が入るということが一番の大きな心配事でした。

そうなんです!お墓についても心配な事は「水」だったのですね。

水に恐れ、水に苦しんだ暮らしの知恵がDNAに記されているのか、水害がほとんどなくなった現在においても、この納骨堂のことをまず気にするのが富山人のお墓についての認識です。

お墓と災害記念碑

現代は治水対策のおかげもあり、丘稜地の墓地などでは他県のように地下タイプの納骨堂も建つようになってきました(平野部では周りの墓が大きな納骨堂のお墓のため少ない)。

水害に苦しんだのも一昔前になりつつあるのでしょうか。


これは立山町にある石碑です。
文字が彫刻してある上の石、そしてその下の石は地下7mも伸びている巨大な大石です。
江戸時代後期、常願寺川の氾濫により、この大石が水流に運ばれこの地に止まり、その後この石があることで水流が変わり、その下流右側の村民の被害を少なくしたと言われ、この石の恵みに感謝し石碑を建て祀るようになりました。

富山型といわれる地上納骨堂の墓石は、この大石の石碑のように、災害を忘れず、富山の自然に育まれた私達の記憶の形と言えるのかもしれません。

◇地上納骨堂型のデザイン墓の施工例がご覧になりたい方はこちらまで↓↓
  └ http://www.e-isiyasan.com/contact/index.html

┌─富山県にてお墓を建てる方へ
└─────────────────────────────────
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