コラム

 公開日: 2015-01-09  最終更新日: 2016-10-03

自然葬とお墓を「富岩運河」を通して考えてみた。~お墓と運河の共通性~

こんにちは☆
富山の墓石専門店㈱スナダ石材 墓石アドバイザー 砂田嘉寿子です。

スナダ石材、新春第一号のニュースレターのトップページは、「富岩運河」と国重要文化財の「中島閘門」です。

富岩運河を活用した環水公園は、富山が誇る、都市と水という自然が調和した「街のオアシス」ですよね。
富岩運河の歴史と現在を調べていると、そこには「お墓との共通性」があることがわかりました。

運河とお墓は、時代の流れの変化という面でよく似ている

明治時代の神通川というのは、今のような直線状の水路でなく、大きく蛇行していたため大雨のたびに氾濫し、「これは川ではない、滝だ!」とオランダ人技師が言ったほど、当時の人達は水害に苦しんでいました。

そこで、神通川の水路を直線にする一大工事が敢行されるわけですが、富岩運河はその工事でできた付加的な存在として作られ、工業化の時代の流れの後押しもあり、産業の輸送路として富山の都市化の発展に貢献していきます。

その一方で、海と川の接点でもあったため、運河には多様な動植物が生息するようになり、当時の住民は釣りや泳ぎを楽しんだりと、なくてはならない存在になっていったのでした。

その後、陸上の交通路が発達し、水運の機能は失われ、水も汚れてきたため、運河は一転、住民にとって邪魔な存在になっていきます。

何か、お墓の存在と似ていませんか?(笑)

昔々のお墓というのは、もっともっと自然的でした。
というとキレイに聞こえますが、要するにお墓というものは存在せずに、自然に放置され、遺体は「あるがままに」、自然に還るのを待つしかありませんでした。(「塚」として、そこに石を置くなどして、墓の原型は形作られるようにはなります)

ところが時代が変化し戦国時代に入っていくと、死が身近になることで「浄土」という世界観が入ってきます。
仏教が庶民にまで浸透し、仏塔としてのお墓を建てる時代に入り、また時代の変化を経て、仏塔としての墓の意義はしだいに薄れていきますが、現在の「家族墓」というスタイルが定着します。

そして現在は、「家族のあり方」そのものが変化していくことで、「お墓」の存在が邪魔になってきている、そんな時代を迎えたわけです。

人工の運河は、自然と都市の調和。新しい都市の可能性。

そこで、「自然葬」という埋葬が注目を浴びるようにもなり、必ずしも「墓」を建てる必要性がなく「墓じまい」の選択肢を選ぶ人達も増えてきました。
これは、富岩運河を埋め立てようとした経緯とよく似ています。

しかし県は、都市の貴重な水辺空間として、運河を保存・活用する方針へと転換し、富岩運河は環水公園など新しい都市としての可能性を形づくることに成功しました。

自然の災害に苦しんだ富山人が人工的に作り上げた運河が、その後二次的な自然を生み、都市と自然の融合という形へ方向転換できたことで、また新しい価値を生み出したのが富岩運河ということですね。

お墓も自然の産物である「石」で人工的に作り上げる構造物ですが、すべて自然のあるがままに戻すというのは無理があり(実際、自然葬自体が「人工的」に自然に還しているように見せかけている場合もある)、自然と人間、現在と未来の調和のシンボルとしての今後の「お墓のあり方とは…」、と運河の船跡を眺め思いを馳せたしだいです。



┌─富山県にてお墓を建てる方へ
└─────────────────────────────────
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  └お墓を購入される前に知っておいた方が良いこと。
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  └お客様からいただく声を一部ではありますが、ご覧ください。
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