コラム

2015-09-24

サルも分かっている!?墓石に御影石が良い理由

シルバーウィーク明けの皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
富山の墓石専門店㈱スナダ石材の墓石アドバイザー、砂田嘉寿子です。

私はすでに忘れ物を3つしておりまして、連休ボケの弊害が出ています。
最近、自分の脳神経細胞に衰えを感じつつあるこの頃です。

墓石の材質である「御影石」とは?


さて表題ですが、「御影石」(学術用語では花崗岩)は世界中に広く分布しているため、よく採れる石であります。
「御影石」は、緻密で硬度があるという特徴を持っているので、研磨技術が発達してからは、御影石の表面を磨き「鏡面状」にすることが可能になりました。
そうです。御影石は「ツヤ感」を出せるというのが特徴でもあるのです。

では石を磨いてツヤと輝きが出た御影石を見て、人はどう感じていると思いますか?
それは「高級感」だったり、「価値が高い」、「大切なもの」、「重要なもの」というイメージであり、見た瞬間に脳神経がそれを見分け、察していることが、2012年に自然科学研究機構生理学研究所の研究によって発見されました。

正確に言うと、霊長類が持つ脳神経細胞は、物の形や照明によらず、その物が放つ光沢の有無やわずかな違いを判別しているということが明らかになったそうです。
とくに人間においては、進化の過程で物のツヤ感や輝きに価値があるという判断基準を持つようになり、それを見分ける能力として、この脳神経細胞がうまく働いてきた、という結論に至ったとのことです。

はたしてニホンザルが、輝きや光沢のあるものを手に入れ、それを持つ者がエライという文化を築いているかどうかはわかりませんが(笑)、ニホンザルも物の光沢の判別を人間同様にできる能力を持っていることは、間違いないようです。

お墓はなぜ石で作られるようになったのか?


よくお客様から「何でお墓って石なん?」という素朴な疑問をいただくのですが、これまでは石の性質である「頑強性」「耐久性」を挙げたり、日本古来から伝わる「石が持つ霊力」を挙げたりして答えていました。
古来の日本人は石、とくに巨大な岩石に神が宿ると考え、石は「神霊の依り代」というふうに考えたことは古事記などからも伝承されています。

ですが、墓石というのは日本だけの独自の文化というわけではありません。
日本で墓石が発展してきた経由として、この石への畏怖・畏敬の念というのは、とても日本人的なものがあったにせよ、それは世界的にも共通する普遍的なものなのでしょうか?

この答えは分かりませんが、墓の原型と言われる「支石墓」は、紀元前から世界各地で存在したと考えられているので、石の霊力が世界共通の普遍的価値というよりは、「石(岩石)は一番多くある頑強な資源だから」という方が、むしろ普遍性があると私は思っています。

お墓にツヤと輝きが必要なワケ


硬くて頑丈、耐久性だけでも価値は十分高いのですが、なぜ墓石に光沢感まで必要になったのでしょうか。
それは「大切なもの」であることを私達は無意識下で分かっていたからだと思います。



神社や仏閣には、漆や金箔が使用されています。
漆や金箔というのは、言うまでもなく「ツヤ感」「キラキラ感」が物を言います。
人間は神々という特別で大切な存在を祀る建物として、そこには「ツヤ」がないといけないと判断しました。

お墓に光沢を出した御影石を使うようになった理由の一因もそこにあると思っています。
いや、もしかしたら、大切なものだからこそツヤを出したい、輝き感を出したいと考え、それが研磨技術の向上につながったのかもしれません。

お墓が墓石でなくなったらどうなる?


御影石の鏡面
最近では、墓石の一部にガラスが使われるようになったりと、キラキラした輝きを求める人が増える一方で、樹木葬などの自然葬スタイルでの合葬を選択する人も増えてきました。
これは時代背景も関係してくるので一慨に言えないのですが、「長く見守っていくことができない=ツヤや輝きのない、高級な物でなくて良い」という選択をしている人がいると言いかえることができるのではないでしょうか。

そしてそれとは逆で、価値が高い物は残そうという心理が自然と働いているということです。

神社・仏閣は定期的に補修をして、そのツヤと光沢を維持しています。
信仰という心の拠り所を守るために。

墓石にもきっと同じ作用が働き、家族の最期の拠り所を残すためには、「価値」が伝わるものである必要があると、科学的にも証明されたと言えるかもしれませんね。

この記事を書いたプロ

株式会社スナダ石材 [ホームページ]

石職人 砂田嘉寿子

富山県富山市西二俣612 [地図]
TEL:076-427-1160

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