コラム

 公開日: 2016-01-17 

「墓じまい」に納得できない人。「納骨堂」に違和感を感じる人。三者三様の「お墓」

正月太りを解消するどころか、正月後も右肩上がりの食欲に、そろそろマズイと思いだしてきた富山の墓石専門店㈱スナダ石材のメモリアルアドバイザー、砂田嘉寿子です。

芸能界を騒がしたあの不倫スキャンダルで、賠償金は「青天井」だとかいうニュースを見ながら、自分の「天井知らず」の暴飲暴食を反省しているこの頃でございます。

さて、この週末にそれぞれ別の方から相談があったお話をタイトルにいたしました。
「墓じまい」と「納骨堂」についてです。
この「墓じまい」と「納骨堂」も、私達の業界においては、昨年あたりから世間を騒がしてる感がありますが、そのご相談内容とお話はこのようなものでした。

家族がすすめる「墓じまい」に納得できない子供

先祖代々のお墓が古くなったこともあり、また子供が嫁いでいるので、そのお家のお墓の承継者の方がお亡くなりになると、墓守がいなくなり、無縁墓になるかもしれないというケースです。

ご相談はそのお子様からなのですが、承継者の方は相談者の方の実の親ですが、再婚されたので、その配偶者は義理の親ということになります。
いずれ無縁になるかもしれないので、承継者(相談者の方からすると実の親)の配偶者(相談者の方からすると義理の親)の実家の墓に一つにまとめようと、承継者の方が考えられているということです。

それに納得がいかないのが御相談者様というわけです。
なぜなら、生家と義理の親の実家とは特別な関係があるわけでもなく、また同じサラリーマン同士の家でなく、商家と公務員の家なので、お家の考え方もかなり異なっているとのことです。

御相談者の方は、むしろ「無縁墓になる方が自然に感じる」と思えるほどに、義理の親の実家の墓と生家のお墓を一つにまとめることに違和感があるということでした。

この場合、そのお墓の承継者である方に決定権があることになりますが、やはり嫁いだといえども家のお墓はその「家の象徴」なのでしょうね、生家の墓が消えてなくなるような感じで受け入れがたい気持ちが残るようです。

「納骨堂」を見学して感じた違和感とは?

もう一つのお話はご相談というわけではなく、世間話のようなものですが、富山県内にあるお寺の納骨堂を見学されての感想です。

とてもキレイになっていたということですが、ロッカーのような小さなスペース一つが「50万円~」ということで、その金額と照らし合わせて、これならお墓を建てた方が良いと感じたということです。

お一人様や墓守がいない方の場合は、後々のことを考えると妥協できるかもしれませんが、家族がいるのに「納骨堂」となると、どっちが高いのやらと感じずにいられないということでした。

たしかに家族でお墓に入ることを考えると、今は予算に合わせたお墓を建てることも可能ですから、お墓はコストパフォーマンスが実は高いと言えます。
ただしお墓が「承継者を必要とする」存在である限り、コストパフォーマンスが高いか否かはその家族の形態によって違ってきます。

でも、「ロッカー一つで50万円出すのなら…」と考えたくなる気持ちはよく分かりますね^^;

「お墓」にあまり合理性を求めてはいけない理由

ここ最近のお墓を考える上での一つの基本として、「合理性」を基準として考える傾向があったと思うんです。それ自体は当然ですし、良い一面もありますが、実はそれがお墓の問題を複雑にしてしまっている点でもあります。

お墓を一つにまとめる「墓じまい」を考える上でも、先述のように「合理性」だけでは処理しきれない問題が残るのは、「お墓」が精神的な拠り所としての象徴的な役割をになっている証だからです。

古いお墓を建てなおすのでなく、両家で一つにまとめた方が将来的にも無縁にならず、経済的にも効率的だというのは明白な事実かもしれません。
しかしこのようなお話をお聞きし、私は人間というのは必ずしも「合理的」に考えたり動いたりしているわけでない、ということがあらためて明白になった気がいたしました。

また、生きている者だけでお墓のことをあれこれするのが現実ですが、そこに死者の尊厳があるかどうかということを置き去りにしてしまっているのも現実です。
「両家の墓」にまとめることに違和感を持つのは、血のつながった家族が死者の気持ちを代弁しているとも言えるからです。

お墓を合理的に考えようとする風潮に合わせ過ぎると、このような家族間の問題を生んでしまう要因にもなりえます。家や家族の関係性が希薄になりつつある時代だからこそ、お墓がその象徴であるという方もまだまだ少なくありません。そういう点を踏まえての話し合いがやはり大切になると思います。

ご参考までに

こういった実家のお墓を一つにまとめるケースの場合にどこまで参考になるか分かりませんが、一つの折衷案として「両家墓」があります。

これは新たに建て替えるのでなく、今あるお墓に両家のそれぞれの名前を彫って、お墓は一つだけれど、そこには二つの家の人達が眠っているというのを示したお墓になります。

その墓石の構造にもよりますが、納骨堂の内部を二段に分けるなどして、両家のお骨壺を分けて納骨できるようにリフォームすることも可能です。
金額的には少しプラスになりますが、新たに納骨堂だけを新しくするということも出来ます。

また墓地にスペースがあれば、墓誌を追加するだけでも随分心持ちが違うように思います。
墓誌 立山連峰

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石職人 砂田嘉寿子

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