コラム

2016-05-18

【死ぬ気ですか!?】映画「殿、利息でござる!」の主役が眠る夫婦墓

こんにちは!
富山の墓石専門店㈱スナダ石材のメモリアルアドバイザー、砂田嘉寿子です。

最近分かったのですが、「歴史もの」の映画では、結構な頻度で「お墓」とそれにつながる「祈り」や「石」のシーンが出てくることが判明。
ということで、なるべくそういう映画を観るようにすれば、必然的にこのコラムのネタになると気付いたのですが、そもそも論として私はジャンル的にも「歴史もの」が好きですし、好きな方って多いんじゃないでしょうか?

ということで、今日の映画はこちら「殿、利息でござる!」です。

殿、利息でござる!

衰退していく町を救うためにひらめいた画期的なアイデアとは!?

コメディには定評のある阿部サダオさんが今回演じるのは、真面目な造り酒屋の主人、穀田屋十三郎(こくだや じゅうざぶろう)です。
時は、独眼竜政宗こと伊達政宗を藩祖とする「仙台藩・第七代藩主」の伊達重村の時代。
財政難に陥っていた仙台藩から、重い税を課せられていた宿場町・吉岡宿(よしおかしゅく)では、夜逃げや破算が相次いでいました。
残った民は、その税の負担がさらに多くなり、また夜逃げや破算が出るという悪循環に陥っています。

この窮状を何とかしたいと思った十三郎は、首を切られる覚悟で、町を訪れた武士に訴状を出そうとします。町一番のキレ者・菅原屋篤平治(すがわらや とくへいじ)は、命がけの十三郎の無茶を何とか制止し、十三郎に言いました。
「死ぬ気ですか!?」

しかしその十三郎の思いを汲み、この窮地を脱出する方法を考えます。
それは、お金が必要な「藩」に貸付けを行い、藩から利息を巻き上げ、この町にその利息を落とすというもの。
この計画が明るみに出れば、打ち首もまぬがれないという決死の覚悟を決めた十三郎に、篤平治ら他の有力町人が賛同し、貸付金千両=約三億円を調達しようと奔走しはじめます。

現代だからこそ高く評価される「利他の精神」と「つつしみの掟」

またこの行いについては、「末代まで決して人様に自慢してはならない」という”つつしみの掟”を制定します。
が、そこはいつの時代も人間たるもの、「すごいと誉められたい」、「自慢したい…」という自己承認欲求は当然あります。
しかしこの計画に一番必要なものは、自分の低俗な欲を満たすための行動ではなく、「自己犠牲」であり「利他の精神」。

ようするに「無私」を貫くことの尊さを、映画をとおして登場人物たちと一緒に学んでいけるのです。

篤平治は、立ち場的に皆よりちょっと上のまとめ役で、侍になりたい大肝煎(おおきもいり)に、この志を道半ばであきらめ、その後の努力を忘れてしまった彼の態度をみて、こう言い放ちました。

「あんたは侍のつもりか!勘違いするな、ただの百姓だろう。他人から羨望されていい気になることが偉いんじゃない。一番偉いのは、日々汗水たらして働いている百姓たちなんだ」

町の百姓の窮状を少しでも楽にするために奮闘すると決めた彼らは、無私無欲を貫いて、人からの羨望も捨て、目的達成までただひたすらに、その志を貫くことができるのか…。

江戸時代中期には珍しい「夫婦墓」から生まれた映画のプロローグ

映画にも出てきますが、この菅原屋篤平治とその妻であるナツが眠る墓が、吉岡宿があった地に建つ「九品寺」に、彼らの功績を讃えた顕彰碑の横に今も建っています。

wikipediaより 菅原屋篤平治 夫婦墓

墓は一人一基が当たり前のこの時代、夫婦二人がともに眠る「夫婦墓」は珍しく、この夫婦の仲の良さを、小さな墓が物語っています。

この映画自体も、瑛太扮する篤平治が、娶ったばかりの新妻と町に入るシーンからスタートします。

この夫婦がどれだけ仲が良かったのかは今になっては知る由もありませんが、このお墓が、映画の物語とその役を広げる上で大きな役割を担ったであろうことが分かり、また実在の物語であることを伝えるこの映画を締める上でも、重要なシーンであったと言えます。

「殿、利息でござる!」は先週末に公開されたばかり!!
俳優陣の素晴らしいパフォーマンス(いやきっとこの物語そのものが、悲願達成までそれぞれの力を最大限に発揮するという内容だからなのかも)をぜひご覧になってください。


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石職人 砂田嘉寿子

富山県富山市西二俣612 [地図]
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