コラム

 公開日: 2016-09-30  最終更新日: 2016-10-26

【徳川幕府滅亡から150年】時代の転換期に私たちができること

今日で9月が終わりますね。
明日から10月が始まり、衣替えの季節。ついでに、149年前の旧暦10月14日(1867年11月9日)には事実上、江戸幕府が終わり、長い幕藩体制が終わっています。真田丸ではまだ徳川の時代は始まっていませんが、リアルの社会ではすでに結構な年月が経っています。

江戸時代

この江戸時代という長く平和な時代に完成形となり、現代に生きる私たちにまで引き継がれてきているものがあります。

まさに「お墓」であり、今主流の「葬送のカタチ」です。

墓石業は江戸時代の制度上に成り立っていた!?

とくに私たちの墓石の仕事においては、徳川幕府が敷いた「キリシタン弾圧」からの「檀家制度」、そして明治時代に確立された家制度とは切っても切れない関係にあります。
徳川の時代はとうに終わっていても、私たちは今も幕府が作った制度の上で仕事をしているようなものなのです。
そのため、日光東照宮に足を向けて寝た石屋さんは滅ぶと言われています(嘘)

あ~、家康公の悪口を書いたから、罰が当たって墓の仕事が減ったのかな、なんてふと思ったりもしないでもないです(笑)

幕府が200年かけて仕上げた制度と、儒教的な祖先祭祀という明治時代の家制度が浸透してきたことで、私たちスナダ石材が今までこの仕事をしてこれて、砂田家が今あるんですよね。

要するに、現行の制度上では私たちはずっと「強者」側であったのです。

制度のおかげで仕事が成り立っている人たちは、石材業に関わらずたくさん存在します。というか、制度がなくても頑張って新しい制度を創造している人たちの方が圧倒的に少ないのです。

新しい時代が幕を開けると、皆の衆は「徳川の時代なんて終わったんだよ!」と、こぞって土地を捨て、家を捨て、自由に生きれるようになりました。ただし自由に生きるには代償があり、あまりに平和で長く続いたこのさまざまなシステムの上では守られることがない「弱者」になりつつあります。

たとえば家族が親と子の二人だけになる可能性もはらんできました。
家や族という単位に所属しない人たちも増えるかもしれません。
そんな人たちも混在する多様化する社会において、「家族で何とかするべき」、「お墓は家の宝」とか言うのは強者の論理であり、時代錯誤的に聞こえてしまうことに気がついたのです。

家族があるのは素晴らしいです。皆、小さくても家族を作るべきだとは思いますが、家族を作ら(れ)ない人、そして家の墓を建てない人たちをキリシタン弾圧のように討伐することはできません。
でも今のお墓に関するいろんな論理て、いくら柔らかく伝えても、つまるところそう聞こえなくもないと感じています。
私たちは知らず知らずのうちに、今も幕府の亡霊にしたがってキリシタン弾圧を無意識にしているのかもしれません。非暴力的に。

お墓の「まもりびと」を応援します!

そんな今という時代、私たちができることって何かなと思ったのが「まもりびと」という考えです。
先祖の墓を終う事情がある。
新しくお墓を建てられない。

こうした人たちに、私たちができることがあるだろう。
そして、なぜこのような人たちをサポートするのかといえば、それはやっぱり「墓を建てる仕事」を細々とでも続けていきたいからです。

お墓を建てる人たちは少なくなっていくかもしれません。
もう一度、戦国時代がきて、いろいろ戦ってもらって、盤石な封建制度ができたなら、私たちは仕事にあぶれることがなくなるかもしれませんが、もうそんな時代は終わって、今まで守られていた強者は少なくなってきています。

かといって、お墓がなくなるということはないでしょう。やはり強者はお墓を建てていくでしょうし、今あるお墓を守っていくことも必要になります。
ただそのボリュームは減っていくので、私たちが創り上げてきた会社のシステムでは対応できなくなります。

そのために「お墓」をしまう人なり、作れない人の役に立つことで会社を維持し、またお墓を作りたいという人たちのために喜んでもらえる仕事をするエネルギーを補充していく。
これが私たちの今できる精一杯であり現状です。

そんなことを踏まえて「まもりびと」を考え、そこに向かって動いているしだいです。

◇1956年創業 「お墓のまもりびと」をサポートする墓石専門店
http://www.mamoribito-toyama.com/

この記事を書いたプロ

株式会社スナダ石材 [ホームページ]

石職人 砂田嘉寿子

富山県富山市西二俣612 [地図]
TEL:076-427-1160

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