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製材所の三代目、木の良さを生かした家づくりのプロ(1/3)

高温多湿の富山には、木造住宅がふさわしい
木にこだわった注文住宅をはじめ、店舗や集合住宅などの設計施工を行う株式会社アキ(小矢部市五郎丸)。その母体は1946年に創業した加藤製材所であり、アキの代表取締役・加藤明博さんはその三代目にあたります。
「家づくりは、天職だと思っています。材木屋に生まれて良かったですね」とほほえむ加藤さんですが、本当に仕事が面白いと思えるようになったのは約20年ほど前のこと。大阪で開催された経営理念の研修会での出来事が、加藤さんの意識を変えるきっかけでした。
「研修の中で『自分の夢をいくつか挙げてみなさい』といわれた時に、ほとんどの人が、『親のためにこの家を残したい』とか、『自分の生活に合った家を建てたい』など、家に関することを自分の夢として書いていて、自分の仕事がやりがいのある本当にいい仕事だったんだなと気付かされました」
製材所の三代目として、木に対するこだわりと豊富な知識を持つ加藤さん。木の良さを生かすことを基準とした家づくりに取り組んでいます。
「木の1番の魅力は調湿性を持っていることなので、それを生かせる家づくりを最初に考えますね。特に富山や石川のように高温多湿の地域には、調湿作用のある木造の住まいが最適です。室内の壁面が気密シートで覆われた家が数多くありますが、それは人がビニールの袋の中で暮らしているのと同じ。人にとっては空気中に浮遊するカビやいろいろな菌でアレルギーになりやすくなり、木にとっては壁内結露によってカビや腐朽菌が発生し腐りやすくなってしまいます。ですから、木にとって良いことは人にとっても良い環境に間違いないという信念を持って取り組んでいます」
単に木材といっても、その種類はさまざま。加藤さんは、無垢材ならではの温もりや肌触りを生かした木の家づくりをメーンにしていますが、構造的に無垢材を使うことが困難なケースもあります。
「木造の家に住むことがお客さんにとって利点になるよう、色々な方法や提案を用意しておくよう心がけています。その中の一つに集成材も含まれています。集成材は無垢材の欠点を補うために作られたものなので、そのすべてを否定するのではなく、集成材でも良質のものは使った方がいいと思っています。無垢材だけに固執しているわけではないのです」
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