コラム

 公開日: 2015-04-26  最終更新日: 2015-12-04

北陸新幹線・グランクラスのセレブなお作法(その4)

北陸新幹線・グランクラスのセレブなお作法も4回めになりました。決して普通車、グリーン車の延長線上にあると思ってはいけません、飛行機のビジネスクラスとも違います。それは、日本の和の伝統美と、最新技術の機能美を最高度に融合した、独自の世界観を持つ移動空間なのです。

北陸新幹線・グランクラスのセレブなお作法(その1)
その1では、グランクラスのきっぷの値段、荷物入れの開け方閉め方で恥ずかしい思いをしなくていいようなコツ、シートの座り方のお作法について書いてあります。
北陸新幹線・グランクラスのセレブなお作法(その2)
その2では、グランクラス特有のゴミ問題、一風変わったテーブルの引き出し方と仕舞い方、席の立ち方について書いてあります。
北陸新幹線・グランクラスのセレブなお作法(その3)
その3では、シートの倒し方、起こし方で恥ずかしい思いをしないようにウェブ上でイメージトレーニングしましょう。
北陸新幹線・グランクラスのセレブなお作法(その5)
その5では、終着も近づき、グランクラスのおみやげ、最後に「えっ、そこか?」ということについて書いてあります。

グランクラスの食事のお作法


そんなお作法も、食事のお作法までたどり着くことができました。北陸新幹線、しかもグランクラスになると、時間に余裕を持って駅に向かうことでしょう。駅について乗車まで時間があれば、なにか食べようか、そんな気持ちになるかもしれません。

しかし、この電車に乗るためのお作法としては、「乗るときはお腹をすかせてから」なのです。猿と犬のようにグランクラスに満腹乗車は絶対避けねばなりません。

グランクラスに乗車します。うまく荷物を収めました。スリッパも履き替え、シートの使い方とテーブルの使い方も十分にイメージトレーニングしました。万事うまくいった、そんなはずなのに、予想外のことが起きるのです。

ロシアンルーレット


乗ったらすぐにおしぼりが渡されます。おしぼりを置く場所がないことは、このコラムの読者ならお分かりのはずです。ゴミの置き場所に困ることもお分かりのはずです。ここではそれは問題ではありません。
そして、そう、次にお菓子が渡されます。



亀田製菓の特製のお菓子「七色めぐり おつまみあられ」、W7系、E7系だからでしょうか、7種類のお菓子が順番に楽しめるものが渡されます。
実はこれが、「ロシアンルーレット」。たった一つだけですが、「全く美味しくない」ものがあります・・・

線路のように切れ目なく続くお菓子、お食事・・・

そして、更にお菓子が渡されます。



大納言という高級なあずきを使ったカステラというのでしょうか?スーパーで似たものはみかけますが、比べるのが失礼なくらい、とても味わい深いものです。

それだけではありません。印刷物を提示され、「和」か「洋」のいずれかを選ぶようにいわれます。

それは、お食事です。
お菓子→お菓子→お食事と来ると、結構な大人でもお腹にきます。満腹感が満足感に変わる瞬間?とおもいきや、思わぬ伏兵が待っています。



このビニールが破れないのです・・・普通車やグリーン車で買えるサンドイッチなら、ラップに包まれているので、すぐに食べ物にアクセスできますが、こちらは、熱で完全密封包装されているので、なかなか取れない。あっちを引っ張り、こっちを引っ張り、爪を立てても、歯が立ちません。そう、歯を使えば破ることはできますが、そんな品の無いことはグランクラスで許されません。

結局財布からカードを取り出す、ボールペンの先で破る、ネクタイピンで破る、ポッケからカギを取り出して破る、そんな機転が必要なのです。

サンドイッチにもお作法が

サンドイッチも普通車、グリーン車のものとお作法が違います。これ、「手でつまんで食べられない」のです。そのため、フォークが用意されていますが、サンドイッチをフォークで食べるなど、ファミレスでも、遠足でも、したことがありません。サンドイッチとおにぎりは手で食べるのが一番美味しいのです。

しかしここはグランクラス、セレブのみが存在を、居ることを許される空間なのです、サンドイッチを手で食べるなど、もってのほかです。隙間なくきっちり並べられた色とりどりのサンドイッチ、手で食べようと努力しても無駄に終わるわけです。そんな恥ずかしいことをせず、最初からフォークを使って食べるようにすれば、貴方のセレブ度も上昇します。手慣れた対応でさり気なく食べれば、「この人グランクラスに慣れているんだわ」、きっと、アテンダントが貴方を見る目も変わるかもしれません。

一日を快適に過ごせる飲み物のお作法




グランクラスでは、飲み物が自由に飲めます。シートのボタンで呼べば、完璧な所作のアテンダントが、それこそ江戸時代のお茶汲み人形のように肘の角度はきっちり110度、歩幅は寸分違わず55センチ、そして完璧なお化粧と表情、直線を基調にした完璧な動線ですぐに来てくれます。

ありとあらゆる場面を想定し、訓練を積んでいるのでしょう。乗客と通路ですれ違う際のバックの動作、車掌とすれ違う身のこなし、頭の先から足の先まですべての小さな動作に至るまで一分の隙すら感じさせず、ひとえに感心させられます。

それは、飛行機のアテンダントように笑顔でフランクに接してくれる、と言うよりは、和の所作、様式美から生まれる奥ゆかしさ、しなやかさ、美しさを表現していると言っていいのでしょう。武士道にもつながる無駄のなさ、清々しさまでも感じられます。日本を代表する新幹線で、最高位、というグランクラスの名前を背負う以上、世界に通用する「お・も・て・な・し」を表現する宿命を負っているのです。

そのせいか、いつも以上に、いつもより余計についつい飲み物を頼んでしまいます。しかもメニューはアルコール、仕事前でアルコールは注文しないとしてもコーヒー、紅茶、ハーブティー、コーラ・・・とカフェイン系のものが多いように感じます。

で、ここで飲み過ぎると目的地で打ち合わせに「コーヒーでもどう?」など誘われると、「もうコーヒーは結構」と心のなかで叫びたくなるのですが、「じゃあ」とつい合わせてしまうことでしょう。

ちなみに書いてないメニューで「お湯」がもらえます。装飾を一切排し、シンプルで、能書きも、名前すら存在ない「ただのお湯」ですが、健康には一番いいかもしれません。

飲み物のあとのトイレのお作法

飲み物を飲めば、どうなるか?そう、トイレに行きたくなるはずです。

トイレ使用中かどうかの確認方法

トイレが使用中かどうかは、出口上の電光掲示板横に並ぶオレンジ色の3連LEDで分かります。これが緑のトイレは使用中です。普通車のように男女が壁越しに並ぶトイレマークが光る、などという下品極まりない表示はありません(その分、わかりにくい)。

トイレに駆け込む前に確認すべきセレブのお作法

普通車、グリーン車ではトイレは客室ドアの向こうにあります。新幹線のみならず、特急電車でもそうです。これがグランクラスでは、、、、そうでないのです。

普通車のノリでトイレに行こうと思うでしょう。グリーン車でもいいです。とにかくトイレに行こうとするでしょう。自動ドアの外に、ちょうどトイレのあるところに、ドアがついています。

急いでいるときは、ズボンを下げながらドアを開けるかもしれません。ハンドルを握り、がっと開けると「キャー」、、、、

そこは「アテンダントの詰め所」なのです。小さい字で「乗務員室」とは書いてありますが、アルコールが入っていたりすると、つい、気がつかないこともあるでしょう。

そして、本当のトイレは、その更に奥、隣のグリーン車の車両まで進まなければいけません。

アテンダントとは、終着駅まで一緒です。気まずい思いをしないようにくれぐれも気をつけましょう。そんな事件を起こすと、もう「アテンダント呼び出しボタン」を押すことは許されません。恥ずかしくてできません。それは、グランクラスの楽しみの65%を失ったようなものです。気をつけても間違えますけどね・・・

ちなみにこのトイレ、新幹線では初のウォシュレット、ドアを開けると自動でフタが開きます。宴会芸でものまねする人もいる、あのN700の「ンウゴゥオオオォォ・・・・・プシュゥ・・・」という音も出ないように工夫されています。でもそれは、普通車でも同じです。



グランクラスのお作法(その4)


・乗る前に、お腹をすかせる
・ビニールを破る先の尖ったものを用意しておこう
・サンドイッチはフォークでのみ食することを許される
・飲み物は飲み放題、カフェインのとりすぎ、アルコールのとりすぎに注意
・トイレの場所にはアテンダントの詰め所があるので注意しましょう

北陸新幹線・グランクラスのお作法(その5)へ

この記事を書いたプロ

わくわく法人 rea 東海北陸不動産鑑定・建築スタジオ株式会社 [ホームページ]

不動産鑑定士 中山聡

富山県砺波市三郎丸355-11 [地図]
TEL:0763-34-7166

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

7
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
中山聡 なかやまさとし

プロもうなずく不動産のプロとして、サポート(1/3)

 城端線油田駅から徒歩6分のところにある、「わくわく法人 rea 東海北陸不動産鑑定・建築スタジオ株式会社」。東京や大阪で不動産を中心に取り組んでいた不動産鑑定士の中山聡さんが、平成24年にUターンし、その翌年に設立したオフィスです。行政書...

中山聡プロに相談してみよう!

北日本新聞社 マイベストプロ

個別の案件ごとに異なる体制と方法で課題解決

会社名 : わくわく法人 rea 東海北陸不動産鑑定・建築スタジオ株式会社
住所 : 富山県砺波市三郎丸355-11 [地図]
TEL : 0763-34-7166

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0763-34-7166

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

中山聡(なかやまさとし)

わくわく法人 rea 東海北陸不動産鑑定・建築スタジオ株式会社

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
著作「闘う!空き家術」を上梓しました。
イメージ

こん○○は。 さて、明日(10月27日)、「闘う!空き家術」(週刊住宅新聞社)を出版することになりました!...

[ ご相談 ]

著作「空き家管理ビジネスがわかる本」がyoutubeの書籍紹介に登場しました
イメージ

こん○○は。著作「空き家管理ビジネスがわかる本」(同文館出版DO BOOKS)が、「よむタメ!@スギ Vol.256『空き...

[ ご相談 ]

著作「闘う!空き家術」が朝日新聞の書籍ランキング「週間ベスト10」で2位に入りました
イメージ

こん○○は。著作「闘う!空き家術」(週刊住宅新聞社)が、昨日付の朝日新聞の書籍欄「週間ベスト10」の2位...

[ ご相談 ]

著作「闘う!空き家術」が八重洲ブックセンター本店のノンフィクションで1位になりました!
イメージ

こん○○は。なんと、11月に出た著作「闘う!空き家術」(週刊住宅新聞社)が、八重洲ブックセンター本店のノ...

[ ご相談 ]

著作「闘う!空き家術」が朝日新聞の広告に掲載されました
イメージ

著作「闘う!空き家術」(週刊住宅新聞社)が、今日の朝日新聞朝刊の広告に掲載されました。いわゆる三八...

[ ご相談 ]

コラム一覧を見る

コラムのテーマ一覧
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ