コラム

 公開日: 2017-05-14 

介護に備える家づくり

現代は高齢化社会を迎え、親との同居や老後への備えを想定した家づくりも大切。
年を重ねた将来も家族が安心して暮らせる家を建てるには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。


今すぐ必要がなくても、将来手が加えやすいように


 新しい家で始める新生活は夢が膨らむものですが、現在は心配のない暮らしでも、将来足腰が弱ったら階段の上り下りが辛くなるのではないか、親と同居することになり介護が必要になった場合はどうしよう、などと先々のことも気になるのではないでしょうか。高齢化社会の現代では、家づくりにおいても老後への備えは避けて通れないテーマです。

 バリアフリー対応や手すりの設置など、身体が不自由となった場合の配慮はリフォームで一定の対応が可能ですから、必ずしも新築時に必須というわけではありません。とはいえ、必要となった際にはスムーズに対応できるよう見越しておくことは大切。住宅の構造に関わる部分は改築時のコストが高く、耐震性を維持する観点からも不用意に変更すべきではないため、柱や梁は間取りの変更にも柔軟に対応できる配置としましょう。廊下は余裕を持たせ、車椅子で通ることができるだけの幅の確保を。当面その必要がなければ、廊下の一定幅を収納スペースとして活用するのも良いでしょう。

 高齢者は転倒による危険も大きいため、認識しにくい僅かな段差は避けましょう。リビングやキッチンから奥の部屋まで視線が抜けるようにしておけば、高齢者だけでなく子供の見守りにも理想的です。

 また、キッチンやユーティリティ、洗面・脱衣所、浴室・トイレなどの水回りを同一平面にまとめ、面積に余裕を持たせるのも有効。介助者が動きやすく、洗濯の済んだ衣類やタオルの収納も手早くでき家事動線の短縮につながります。さらに寝室も隣接すれば脱衣や着替えにも便利になり、就寝前も快適に過ごせます。

老後に住みやすい家は、 現在住みやすい家にも通じる

 高齢者への配慮はプランニングだけでなく、夏の暑さや冬の寒さを抑え、屋内が常に適温であることも重要です。「FPの家」は家全体が魔法瓶のような構造で年中快適な温度を保つため、健康への備えも万全。また、経年劣化が非常に少ないため、老後を迎え築年を経ても住宅性能がほとんど衰えることがありません。

 また、介護が理由でリフォームを行う場合は介護保険で住宅改修費の一部を賄うことができますので、制度の最新情報をチェックしておくのも良いでしょう。

 老後に住みやすい家は、現在も共通して住みやすいという点も多くあります。住宅の基本を押さえ、随時手を加えられるようにしておけば将来の暮らしも安心です。
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